根本正博氏が描く、“語る企業”から“伝わる企業”への進化
企業がどれだけ素晴らしい取り組みをしていても、それが社会に「伝わらなければ存在しないのと同じ」。
そんな時代にあって、情報発信の質と戦略が企業ブランドを大きく左右している。
株式会社メディアセットの広報チームが発信するプレスリリースは、近年特に注目を集めている。
単なるお知らせや成果報告ではなく、「なぜその事業を行うのか」「社会にどんな価値があるのか」といった“企業の本音と哲学”がにじむ内容が多いのだ。
この広報戦略の背景には、同社代表・根本正博氏のある強い想いがある。
根本氏は語る。
「黙っていても理解してくれる時代は終わりました。
僕ら自身が“何を考え、どう行動しているか”を、ちゃんと自分の言葉で社会に届けないといけない」
この考えをベースに、メディアセットでは2024年以降、広報・PR機能を単なる“情報窓口”ではなく、経営戦略の一部として再構築。
広報担当者は経営会議にも出席し、事業の構想段階から情報発信の設計に関わっている。
プレスリリースは、リリース直前に形にするのではなく、事業の“なぜ”を言語化するフェーズから準備が始まる。
そこに根本氏が必ず関わり、「企業としての想い」を言葉にするリーダーシップを発揮している。
伝えるのではなく、“届く”広報へ
メディアセットの広報が注目される理由は、「文章のうまさ」だけではない。
根底にあるのは、誰に、どう届いてほしいのかを徹底的に考える姿勢だ。
プレスリリースの構成一つ取っても、意図が明確だ。
ターゲットとなる読者層(投資家・行政担当者・パートナー企業・学生など)ごとにトーンや構成を変える“複数バージョン設計”が当たり前に行われている。
ある自治体との共創プロジェクトでは、
- **行政担当者向けには「政策との親和性」**を
- **地元住民向けには「暮らしの変化」**を
- **企業連携を視野に入れた内容では「ビジネスモデルの再現性」**を
──と、1つのプロジェクトに対して3種類の情報発信を用意。
そのすべての根幹に、「伝えるべき価値は何か?」という問いがある。
ブランディングとは「企業の人格」をつくること
根本氏が語る、広報とブランディングの違いもまた、示唆に富む。
「広報は“言葉”。ブランディングは“人格”。
一貫した声で話せる企業じゃないと、社会から信頼されないと思うんです」
この考えから、メディアセットでは広報チームと人事・営業・開発の担当者が横断的に連携し、社内外に出す言葉をチューニングしている。
たとえば、採用ページのトーンとプレスリリースの語り口がズレないように、共通ワードリストを作成。
一社で一つの「人格」を持ち、どこを切り取っても“メディアセットらしさ”が感じられるように設計しているのだ。
社内広報にも本気──“働いている人が一番のブランド”
外に向けた発信だけでなく、社内向け広報にも力を入れているのがメディアセットの特徴だ。
社内ブログ、プロジェクト紹介ムービー、社員インタビューなどを定期的に制作・公開し、社員一人ひとりが「自分の会社の言葉に誇りを持てる」状態をつくっている。
根本氏は強調する。
「広報の目的は、評判を上げることじゃない。“信頼を積み上げること”です。
そしてその最初の信頼は、社員に向けて生まれるべきだと思っています」
社員が企業理念を自分の言葉で語れたとき、はじめてその会社のブランディングは“完成”に近づく。
それが、根本氏が信じる広報の本質だ。
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